代表的な病害虫を排除

黒点病とカミキリムシ
ガーデニングの定番植物であるバラですが、その育て方の注意点として病害虫に弱い事があげられます。そこでここでは、バラの育成で気をつけたい代表的な病害虫について説明します。まず始めにバラに頻発する病気の代表として、黒点病があります。その名が示す通り葉っぱに黒い斑点が出来て、次第に葉っぱが黄色く変色して落ちてしまいます。葉が少なくなるので、樹勢が落ちて花が咲きにくくなってしまいます。実は育て方によって黒点病の発生率は異なり、主に露地栽培のバラで頻発します。これは土中にいる黒点病の原因となる細菌が、雨水の跳ね返りなどによってバラの葉について感染を引き起こすためです。なのでハウス栽培やプランター栽培など、雨の直接かかりにくい育て方をしていれば対処は楽になります。黒点病になってしまったら、斑点のついた葉っぱを除去し、地面に落ちた落ち葉も取り除きます。さらに専用の薬剤を日をおいて数回地面に撒いて、しばらく様子を見ます。次に害虫として注意が必要なのはカミキリムシです。堅い顎で枝の表面を噛み切ってしまうので、枝が折れて枯れてしまいます。またカミキリムシのメスはバラの幹に産卵する事があり、幼虫が孵ると枝や幹の内部を食べつくしてしまいます。成虫は見つけ次第捕獲し、バラの株元をチェックして木くずがあるようなら、内部に幼虫がいる可能性があるので殺虫剤で駆除するようにしましょう。バラは花の女王とも呼ばれ、世界中で愛されている花です。その分品種も多く、色や形だけでなく病害虫への耐性も様々です。ガーデニング初心者であればまず病害虫に強いバラの仲間を選び、育て方に慣れてから好みのバラに挑戦するようにするのも良い方法です。